雄大な自然の中にそびえる、今帰仁城跡
世界遺産を紹介するPart3では、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の1つ、今帰仁城跡をご紹介いたします。
今帰仁城跡は北部に位置しており、青い空と海が広がり 天候が良ければ遠くに浮かぶ与論島も見られます。隣接する歴史文化センターを含めると、ゆっくり回って1時間程。2月頃には日本で一番早い、沖縄の寒緋桜の名所としても有名で、ライトアップなどのイベントも行われています。下の写真は桜の開花の様子です。
そんな雄大な自然と、沖縄の文化や歴史を感じることが出来る今帰仁城跡を、早速見てみましょう。
城(グスク)て何だろう?
「城」と書いて「グスク」と読みますが、この城(グスク)の意味は本土の城(しろ)とは少し違い、琉球時代に各地の権力者や支配者が拠点にしていたところを指します。
グスクは沖縄本島だけでも195箇所以上あるとされており、その中でも今帰仁城跡は琉球王国が誕生する以前の時代に活躍した北山王のグスクで、長い歴史のある場所です。
一番高いところにある「主郭」
グスク内には「ユタ」や「カミンチュ」と呼ばれる神に仕える女性が、祈りを捧げる「御嶽(うたき)」や「遙拝所」など神聖な場所があります。
その中でも今帰仁城跡の一番高いところにあるのが「主郭(しゅかく)」です。主郭は、城主の住居があったところですが、その後火の神が祀られています。当初、北山王が今帰仁城の城主であったが、中山との戦に敗れたので、監守が城を守りました。しかし1609年に薩摩軍の侵攻を受け、城の役割から 村民の心のよりどころの祈りの場として火の神が祀られるようになりました。
今帰仁城跡情報
名称/今帰仁城跡
住所/沖縄県国頭郡今帰仁村今泊510
電話番号/0980-56-4400
開館時間/通常期間 [1~4月、9~12月] 8:00~18:00(最終入場 17:30)
夏期延長期間 [5~8月] 8:00~19:00(最終入場 18:30)
観覧料/大人:400円 小人:300円 小学生未満:無料
※観覧料は今帰仁城跡と歴史文化センターの共通券となります。
ホームページ/http://nakijinjoseki.jp/
閉館日/なし ※予告無く一部施設を閉館する場合もあります。
駐車場/有り