日本の習慣、玄関で靴を脱ぐ。
日本に訪れたことがある人なら、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。
日本人は、玄関に入ると靴を脱ぐ。
宿泊先のホテルでは洋室ということもあって、靴を脱がなくても部屋の中に入ることができます。けれども、日本の住宅や畳席のある飲食店などでは、通常、靴を脱いでから入るのが習慣です。
それではなぜ、日本人は靴を脱ぐのでしょうか?
日本の気候が、靴を脱ぐ理由のひとつ?
日本の気候は高温多湿で、雨が多く湿度も高いのが特徴です。もし、土足のまま入れば家の中は汚れることになるだけです。掃除が大変ですし、衛生上でも問題が出てくるでしょう。床が畳であればなおさらのことです。
こうして家の中では靴を脱ぐ習慣ができたといわれています。
また、その他の理由として、日本人が家の中で靴を脱ぐのは、通気をよくし、足が蒸れるのを防ぐためだとも言われています。
靴を脱ぐのが大変・・・
外国からいらっしゃったお客様を観光案内したときの出来事ですが「日本人は靴を脱ぐのが速い」と、とても驚かれました。
建物に入るときに靴を脱ぐ習慣がない方は、靴の脱ぎ履きに時間がかかり、1日に何度も靴を脱ぐのはとても大変のようです。
また、観光施設の展示内容に興味はあるけど、靴を脱ぐのが大変なので中には入らない。ということで、日本文化を知る機会を逃すこともあるようです。
まとめ
日本独特の習慣は他にもあり、畳の部屋に入る時は、スリッパを脱いでから畳に上がる。
トイレと浴室は、ほとんどが分かれており、トイレに入る時にはトイレ用のスリッパを履き替える必要がある。
こういったことは慣れていない人にとっては大変なものかもしれません。
もし、観光や移住で日本を訪れた外国の方がいらっしゃったら、靴の脱ぎ履きを温かく見守ってあげるのも、おもてなしの一つなのかもしれません。